PulseAudioとJackとサウンドカード
久々のブログ更新です。
前置き
以前の記事 に書いたようにデフォルトのサウンドカードを分けることで回避していたの ですが、ubuntu Studioを19.10にアップデートしたことで、 PulseAudioと Jackの同時再生の問題が顕在化しました。しかし解決方法が分かったので メモを書いておきます。
以下はあくまで自分用のメモ。自己流の解釈なので間違ってるかもしれません。
PulseAudioとは
PulseAudioはALSAの上位にあたるものという意味ではJackと同じ位置付けと なるようです。JackはDAWやプラグインを統合しますがPulseAudioはWEB ブラウザやメディアプレーヤーの標準音声出力として機能しているらしい。 しかもALSAで設定したデフォルトカードでなくPulseAudio自身がサウンド カードに音を送ってるっぽい(ALSA経由かも)。
AudioFuseのように電源スイッチのあるI/Fだと、OS起動後にI/Fの電源を入れると ちゃんと検知してくれて最後に接続されたI/F(AudioFuse)で音を出してくれます。
PulseAudioとJack併用時の問題
一般ユーザならALSAやJackは意識する必要はなくPulseAudioがすべて賄って くれて便利なのだと思います。しかしDAW作業などJackを使う場合、特にPulse Audioと併用するときは注意が必要です。
私が知りたかった情報はほぼこのサイトのとおりです。
Jackの起動中は、WEBブラウザやMP3プレーヤーから音が出ません。再生しても 進まない。これはJackがI/Fを占有してしまう(PulseAudioがI/FをJackに明け 渡してしまう)かららしい。
前の私の環境ではALSAレベルでデフォルトI/Fを設定することで回避して いましたがPulseAudioが賢くなったことで回避できなくなりました。
解決方法
「PulseAudio音量調節」というアプリで、PulseAudioを使っているアプリの 出力先を「Jack sink」にすることで解決します。以下その方法。
「PulseAudio音量調節」はubuntu Studioなら標準で入ってます。 Fedoraとかだとpulseaudio-module-jackを入れないといけないようですが、 さすがubuntu Studio、標準で入ってます。
コマンド名は「/usr/bin/pavucontrol」です。これをランチャーに登録 すれば一発で起動できるので登録しておきましょう。
あとは、WEBブラウザやMP3プレーヤなどで再生するときに「PulseAudio 音量調節」でアプリの出力先を変更するだけです。
このサイトを参考にしました。
最後まで読んでいただいた方、そして参考にさしていただいた サイトのみなさま、ありがとうございました。