Ubuntuの音楽プレーヤClementineの使い方
Clementineとは
HDDに大量に保存しているMP3などの音楽ファイルをライブラリとして 管理するタイプの音楽プレーヤです。インターネットラジオにも対応。 無料で使え、日本語化もされています。
- 日本語サイト: Clementine Music Player
いくつか調べましたがUbuntu 19.10で安定して使える音楽プレーヤ としては一通りの機能は網羅されていてオススメです。Windowsや Macでも使えるのでWindowsでもこれに置き換えていこうかな。
特に難しいコマンドを使わなくてもUbuntu Studioの「ソフトウェア」 からインストールできます。
私はもともとWindowsではfoobar2000を使っていて、前のUbuntuでは WINEでfoobar2000を動かしていたのですが、今の環境(WINE5)だと 動作にモタつくことがあり、私が作っていたカスタム画面も なんとなく古臭く感じてきていたので一新しました。
調べている中ではAmarokが使えそうでしたが、その後継となるそうです。 少し難しいことを書くと、Amarokでは内部DBとしてsqlite、外部DBに MySQLが使えます。MySQLなら自分でSQLを叩いてテキストを取り出したり できて楽しそうなのでAmarokを使いたかったのですが、新しいUbuntu だと使えなくなっていました。ClementineではメニューからDBの設定が なくなってたのでSQLを叩けるかどうか不明です。
大量にあるMP3ファイルの表示方法
ライブラリ型の音楽プレーヤではファイルの表示方法が大切です。 個人の好みでいろいろあるのでしょうが、私の場合はこの辺り:
ジャンルタグによる分類表示
私はジャンルタグに国名を入れてます。邪道かもしれないけど プログレの場合はスウェーデンとかイタリアとか国で探すことが 多いですよね。disk unionでもプログレ館だと国ごとに並んでます。 MP3タグには国を入れるタグがないし、ジャンルとしてRockとか Jazzとかって難しいんでよね。プログレメタルとかジャズロックとか どこまで分類するか、複数に該当するアーティストや曲も多い。 じゃあいわゆるジャンルでなく国を入れちゃおうと。本来のジャズ とかクラシックもごちゃっと並びますが、それはそれで割り切って ます。設定方法は下記。
年の順番にアルバムを表示
アルバムの表示順ってABC順とか対応してないアプリもありますが 納得できない。ちゃんと発売順序でないと。だから年は必須です。 厳密には同じ年でも2つ以上アルバムがあるとABC順になることが多く 少し不満だけど仕方ない。設定方法は下記。
プレイリストへの追加と置き換え
「いま聴いてるアルバムの次にこれを聴こう」ってときは追加、 「すぐに曲を止めてこのアルバムに切り替える」ときは置き換え、 この操作、Clementineならアルバム単位でも曲単位でも右クリック 一発でできます。気が利いてます。
アーティスト名の「The」を無視する
さすがに最近の音楽プレーヤだと対応してるものが多いですが 未だに稀に「The ~」が「T」に分類されるものもあり納得できません。 Clementineはちゃんと「The」を無視してくれます。
設定方法は、ライブラリ画面の右上にある設定ボタンから 「グループ化」→「高度なグループ化」と辿って図のように することで設定できます。
カバーアート表示
やっぱり演奏中はアルバムジャケットを大きく表示したいものです。 標準だと小さい表示ですが、右クリックから「大きいアルバムカバー」 として「カバーの大きさを幅に合わせる」とすると大きく表示できます。
このとき表示されるのはMP3タグとして埋め込まれているもの。 「ディスクからカバーの読み込み...」とすれば別にJPEGファイルも表示 できます。私はMP3内には粗い画像を埋め込み、解像度が高い画像は別に folder.jpgなどの名前でJPEGを保存してるんですれこれは自動では 表示してくれないようです。ま、いいか。
インターネットラジオ
Spotifyなどは標準で組込まれています。好きなネットラジオを追加 することもできます。私はMorrowを追加しました。カバーアートは 表示してくれないようですね。
「曲の情報」や「アーティストの情報」も表示してくれるので気になった アーティストについてはすぐに調べることができます。Wikipediaを 見てるようなので同姓同名の別人が表示されたりしますが、それは ご愛嬌。